2008年10月28日火曜日

BDとマンガと私。その2

前回のつづき。

BD作家のおはなしを聞いていて、
マージャンに「地方ルール」があるように
「漫画」も「日本人だけ」に通用しているような
いろんなルール(秩序)があるんだなと再認識したわけです。


僕も見た目以上に中身は日本人なので(←ココ笑うとこ)
知らず知らずのうちにそのルールを
採用している部分もあると思いますが

それの一つに”キャラクター志向”ってのが
あるんじゃないかと思います。
これはもしかすると、アニミズムからきてるのかな。
そのへんの解説は専門家の方に委ねますが
シンポジウムでジェルメーヌさんが言ってたのは、
(これは彼がシナリオライターだから
ということもあるんだと思いますが)

”キャラクターはあくまで物語のために用意するもの”

という意識が強いらしいです。
そこでいうと、漫画やアメコミは
BDに比べてキャラクターを重視している気がします。


「鳥山明のヘタッピマンガ研究所」より


主な理由としては

●漫画が雑誌連載っていう形式をとっている
●キャラクタービジネスがさかん

などが考えられると思います。


でも日本人って理屈抜きで
とてもキャラクターが好きだと思う。
キャラクターやマスコットって、巷にあふれてますよね。
コスプレやフィギュアも好きだし
最近は二次元キャラと結婚しようとする人もいるみたいです。

むしろ、日本人のキャラ好きを含めた指向性が
漫画という表現形態を形作って来た
と考える方が自然なのかもしれません。


BD作家のニコラ・ド・クレシーが、2005年に来日した時の経験を基に
「新しき神々」(『JAPON』に掲載)という短編漫画を描いたことがあったんですが

この作品で彼は、日本人のキャラクター好きを
八百万の神の世界観にも通ずる、一種の”信仰”として捉えています。


「新しき神々」(作・ニコラ・ド・クレシー) より


BDの中にも、もちろんキャラが印象的な作品はあるけど、
漫画やアメコミほどではない。

BDのアルバムっていうのは、要するに
「クリスマスにプレゼントするような物」なんだそうです。
日本でいえば、絵本や工芸品に近い存在なのかもしれません。

シンポジウムに来ていたお三方もまさしく
工房の職人さんみたいな雰囲気でかっこよかったです。