2009年1月25日日曜日
『こどもの時間』('01 日)
埼玉県にある無認可の保育園の5年間を追った
2001年のドキュメンタリー映画。
▷公式サイト
2001年といえば
9.11同時多発テロ事件なんかがあった年だけど
僕はたしかこの年の夏頃に
ポレポレ東中野っていう総武線沿いの小さい映画館でこの映画を観た。
子供たちの鮮烈な瑞々しさが記憶に残った。
それ以来「またあの映画が観たいなぁ」と度々思い出していたんだけど
この映画はDVDにもビデオにもならずに
年に数回、地方のどこかで自主上映会という形で上映されていただけだったので
なかなか巡り会うことがなかった。
2004年には同じ監督(野中真理子さん)が
新しい映画を撮ったんだけど(『トントンギコギコ 図工の時間 』2004)
個人的にはやはり1作目の『こどもの時間』の方がより強く印象に残っていた。
そして、今年の1月。
仕事で上京した際にたまたまポレポレ東中野で
『こどもの時間』が再上映されていたので
運良く8年ぶりにこの映画を観ることができた。(今月末まで公開中です。)
内容はだいぶ忘れていたけど、
子供たちの顔はけっこう憶えていた。
みんな相変わらず元気そうに手づかみでサンマを食べたり
スイカに顔をつっこんで汁を飲んだり
目一杯地球と戯れていたので安心した。
この映画には物語性はほとんどないしメッセージ性も特にない。
この映画の魅力は、たぶん、
自然の中で何のてらいもなく発揮される子供たちの営みに
映画を撮っている大人が本当に目を奪われてしまっている
というところにあるような気がする。
『こどもの時間』予告編